観点1を斬る!!

成績を出し終えた先生方ご苦労様です。

外国語科における4観点を確認しておきます。
そこで観点Ⅰ「コミュニケーションへの関心・意欲・態度」
   観点Ⅱ「表現の能力」
   観点Ⅲ「理解の能力」
   観点Ⅳ「知識・理解」

ですが、観点Ⅰの解釈が一番難しいところです。

 例えばよく耳にするのが「A君はできないけどノートとかの提出物も出してるし・・・・観点ⅠはA。これで3が4になった良かった(ちゃんちゃん)」とか「B君はテストもできるしパフォーマンスとかも良くできるけど忘れ物が多いし観点ⅠをBにして5を4にしてやろう。(あー後からクレーム言われたときのために…)」などがあります。

 私からするとそれはナンセンスです。確かに頑張りをみてあげることは大切です。それでは英語力と関係していますか?つまり、「観点Ⅰ」も生徒の英語力とつなげて評価してやらないといけないと思います。

じゃぁ、どのようにしていけばいいのか?
一番理想なのは学期初めに評価計画を作っておくことです

指導と評価の一体化を目指す英語授業の創造

指導と評価の一体化を目指す英語授業の創造

評価に関してはこの本を参照してください。

 忘れ物チェックをして忘れ物をしたら減点とかではないのです。授業中に居眠りをしていたから減点。それも違います。まぁ、生徒指導上帳面に控えておくのはいいと思います。

 
 もちろん普段の言語活動に対する取り組みの様子を見てやればいいでしょう。(しかし、新しく130人を担当すると生徒の顔と名前が一致しないので普段の取り組みはつけづらいところです…)付け方は、言語活動の取り組みを見て、明らかに取り組んでいない子には補助簿の言語活動に取り組んでない子の欄に×をつけてあとは全員おおむね満足とみなすなどあります。取り組みの部分はそれの積み重ねで点数化すればいいでしょう。そこで途中経過を計算してC基準の子には手立てをしてやる必要があります。

 他には何を見てやれるでしょうか?
 提出物の作文であれば「分量」を見てやればいいのです。書こうとする意欲を見てやればいいのです。作文課題を提示する際にA基準の分量は生徒に示します。そうするとAを取るためにたくさん書いてきますが、一貫性のないものであったり、ミスが大量にあるのは度合いによって減点*1してやればいいでしょう。後は、個人的には文字を丁寧に書こうとしているかも評価に入れています。

 実は定期考査でも見ることが出来ます。私はリスニングテストの解答意欲*2と作文の分量を100点満点以外のところで採点しています。そこでの生徒にも示します。しかし、点数を書くときは生徒が計算ミスをしないように採点に使っているペンと違う色で点数を書いておくといいでしょう。

 このように観点Ⅰで見るものを考えておくと評価計画が立てやすくなります。評価計画をしっかり立てることは授業計画を立てることにもつながります。観点Ⅰをもう一度考え直してみませんか。

*1:どのようなミスを持って減点するのかは判断しがたいところです

*2:一番いいのはリスニングのときのメモを答案用紙と出させるといいと思いますが、試験監督の先生の手を煩わせてしまうので難しいところです