ごっこ遊びを授業で!!

中学校の教科書を見ていると、ハンバーガーショップで、道案内、医者へのかかり方など生徒にアレンジさせて演技させることが出来るものが多くある。
それを生かさない手はない!!

スキットと言えば

 中学校のときはハンバーガーショップのスキットをやったが「ハンバーガー100個とコーラ100個 L」をやって会計が600円とか不自然な会話をしていた思い出がある(笑)

 面白そうなスキットの場所を先生の力量のなさのために飛ばされていたり…

 どこかの現場で見たときは教科書の本文をそのまま棒読みで生徒に演技させているなどがあった。しかし、実際に自分の欲しいメニューを注文させて⇒店員さん役がメニューを見ながら実際に計算をして⇒偽物のお金を渡して⇒偽物のお金のおつりを渡させるをさせる方がリアルさがあっていいと思いながら見ていた。


その中で、私が目を付けたのは「ビデオレター」である。本文の内容の中にビデオレターがあったので

本文の内容を元にオリジナルのビデオレターを作るプロジェクトである。
実際に中学校1年生にさせた時の
文の構成としては以下の通り

①自分の名前
Hi!! I'm〜.
②現在地について
I'm in 〜. 時刻
+友達のいる現在地の時刻を聞く。
③自分の一日のうちの一部をいう。
 例えば、I usually get home at three o'clock. Then I go to soccer practice.
 What time do you get home from school?
④挨拶!!

という感じでさせた。
もちろん、学力の高い子には③の部分を文の一貫性を保ちつつ書き加えてもいいとの指示をしておいても構わないだろう。原稿を授業内で書かせ、書けない子には宿題としてやらせておいて、次の授業で班の中で練習をさせ、班の中で優れた?ものをやった子には前で発表できるという特典を付ける。

 前で発表させる以上は本気でビデオレター(ごっこ)にするために、少し工夫を加えた。
最近の教室にはモニターが各クラスに1台設置されているだろう。そこで、教師のノートPCとモニターをつないでからWebカメラを発動させる。そうすると、画面には黒板が写るはず。
そう!!発表する生徒にはPCの前に立たせてビデオレターを送っているみたいにするのだ。そうするとテレビ画面に生徒の顔が映り、声はテレビからでないけど教壇でしゃべっている声が聞こえてくる。

 ここでのポイントは、2つ
①本文の文であっても語句を一部変えるだけで自分のことを表す自己表現につながるようなことを意図している。そこまでの前提としては本文をしっかりと自分で音声化できる+read and look upの暗唱まで持っていくことだ。

②少しした「ごっこ遊び」がなぜ大切かというと、実用性である。task-basedに対しては無勉強であまり下手なことが言えないが「ごっこ遊び」も実際に英語を使っている場面が提示できる。
他にも「こんなん使わないやん〜」と言われることば少しでも減るだろう。

Doing Task-based Teaching (Oxford Handbooks for Language Teachers)

Doing Task-based Teaching (Oxford Handbooks for Language Teachers)

でも読んで勉強するか…

 少しでもリアルに近い使用場面を与えて学習者の英語使用へのモチベーションをあげて行くことも大切なのかなと日々考える。

中学校1年生の1学期からできるstory retelling

中学校一年生の一学期の段階でstory retellingは難しいと思っていた。
その理由としては、文法事項や語彙が少ないからだ。

 しかし、be動詞、一般動詞の指導が済んでいたら可能である。条件としてはLessonの内容理解とRead and Look upや負荷のかかる音読を徹底的にしてからこの活動をやる方が望ましい。
この活動は一つのLessonが3パートからなっていたら3パート分の内容を統合させてやるものだ。

やり方としては
1Lessonの登場人物の写真と4本線の書くスペースをこしらえる。扱っている教科書のLessonが会話文で登場人物が2人であれば2つスペースをこしらえる。
2生徒に教科書の閉本状態で、『Lessonに出てきた人物になったつもりで自己紹介をしなさい』と言うことで生徒にやらせた。
 5分を目標にさせるのであるが出来る子はすらすら書けるが出来ない子は文を書きだすのが難しい。 閉本での状態でこそこの活動には意味があるのだと思っている。
 しかし、せっかくintakeまで行っていてもoutputが上手くいかないことがある実際に実践した時はこれをさせなかったのだがどうしても書けない場合はもう一度教科書を開かせて必要な情報を探させるという作 業をするといい。これは太田洋先生の言葉を借りると「inputに戻る」と言うことだ。

3ペアもしくはグループで答えを共有する。その際、色ペンを持たせて違うところには青で線を引かせる&加筆させるというタスクを与えると単なる答え合わせにならない。相違点はペアもしくはグループで話し合わせる。
 実際にやった時はこの後答えを配ってしまったのだが何かアイデアがあればコメントを下さい。

4その後、サンプルを配布して、その後はそのサンプルを徹底的に音読をさせる。

5そこから、挙手制で数人の生徒に「〇〇になったつもりで何も見ないで自己紹介をしなさい。」と前でプレゼンをさせる。何もなしと言うのは難しいから前にパワーポイントのスライドショーを開いておいて、前に立って発表する子に「困ったときに押しなさい」とコソコソと言って発表させる。仕掛けとしては困った時にボタンを押せばキーワードが出てくるようになっているそれで、安心して発表してくれるだろう。もちろん、難しいことを前でやったから拍手とステッカーを渡すのも一つのモチベーションを上げる方法になる。


と言う流れで実際にやってみたが、かなりの改善点があるように感じた。

取りあえず思ったのは、「初期段階でこんなんできるはずがない!!」と思わずに考え方を少し変えてみると中1の一学期でもこのような活動が可能になってくる。
今持っている力で精いっぱいのoutputをさせてそこからまたinputに戻らせる+与えて→intake→outputのようにしていく活動を組んで行かないといけないのではないだろうか。

1時間1パートで進める授業を変えてみませんか。

中学校1年生の内容理解は次のように進めている

 ワンパート分の指導
本 文
Hi. I am Akiko.
Please call me Aki.
Nice to meet you.
のたった3行の本文であるが30分もあれば導入から内容理解と音読まで出来る

発 問構成は

この本文に出てくる人は何をしていますか


2−1この本文に出てくる人の名前は?
2−2この本文に出てくる人の呼び名は?


 その間の本文を聞く回数は6回(4回は本文なし 1回は訳と 1回は本文をみながら)

 音読も多種多量で7回。もちろん、音読は分散学習の考え方で次の授業でも継続的にするようにしている。

「中学校ではリスニングをベースとした内容理解を大切に」との考えを持って授業に臨んでる。

1パート分を2〜30分*1で音読まで持って行く指導をしていたのであるが、
教授にそのことを話したら。

「1時間1パートという固定概念を持たなくてもいい。教科書の1課は一貫性のあるものばっかりだから1課の内容理解を1時間でやってしまえばいい。そこから音読指導に持って行けばいい」との指摘を受けた。

つまり、一貫性のあるものを細々とやるのではなく、語彙導入などを慎重にやったうえで1時間で内容理解をさらりと済ませてそこから音読に持って行く方が効率がいいとのことである。

もちろん、「どう見ても一貫性が欠けているものがあれば2パートの内容理解にしても構わない」とのことであった。

生徒になんでそのようなことをするかを説明してやる必要は出てくるが、長い目で見れば1パートを1時間でやっているといつまでも生徒の伸ばせる力が伸びなくなってしまう。

浮いた時間は、文法指導、アウトプット活動、他の投げ込み教材の使用、楽しみの時間に費やすことができるというメリットもある。
一度、授業内容を検討してみよう。

*1:他の活動も行っていたりするとそうなる。高校受験を見据えた考え方で授業はしている。

授業開き

講師として2年目の春が始まりました。

授業開きは「黄金の3日間」を作る上で非常に大事なことです。
昨年の高校勤務の時はそんなに真面目にはしていなかったけど、今年は少し手を込んでみました。
いろいろな文献を当たってみました。文献のまねをするのも面白くないのである程度自己流にやってみました。

メニューは以下の通り

1いきなり英会話

 自己紹介をしたり、絵を使ったり、小学校で生徒がある程度学んでいるだろう表現を使いながらteacher's talkを絵や黒板を駆使して英語でしたり、How many?とかを使ってファイルを配布したりしながら生徒が使える範囲の英語を引き出す活動をした。


2いきなりTPR*1

 英語で言ったことの動作をさせる。ここでは、体に関する語彙の導入をするのに

ここでのポイントは
「先生の言っている英語がなんとなくわかる。」
「(なんとなく)楽しい!!」
「この授業で(なんとなく)英語が身に着きそう!!」
と言うことを植え付けるためにやっています。


3授業でのルール
 必ず最初の授業でしとかないといけないことは、「躾」、「約束」、「願い」だと思われる。
「躾」と言うのは単純に言えば授業でのルール。それを一つ、一つ丁寧に確認をした。
「約束」は生徒に1年後、どのような力をついているかを提示することである。
「願い」は「こんな生徒になってほしい!!」という教師からの願いだ・


4生徒の自己紹介カード記入
 生徒が「日本語」で教師が指定した項目を各ということだ。そして、これが中学校卒業してから「英語」で言えるようになる。という意図を込めて作成している。
その時は、俺はその学校から消えているけど、「(最初は英語で言えなかったけど)自分のことが英語で言えるようになった。」という喜びを味わってもらうためにしている。

5小中接続のためのアンケート
 生徒が小学校でどのような授業を受けてきたのか、生徒がどのような授業を希望しているのかを聞くために作成した。

とりあえず、今年は英語が使える場面は英語を使うことを徹底しておく。
生徒に求めることは常にハイレベルでいく。

*1:TPRと言うのはTotal Physical Responseの略で「全身反応法」と訳される。この方法では、教師が言った英語に対して生徒が反応するというものであ る。小学校ではこの手法が盛んに使われているのであるが、中学校や高校で使ったらいけないことはない。むしろ積極的に使うべき手法だと思われる。特に、小中の指導法 の差を埋めるのには有効な手段だ。

1年間の実践

年度末と言うことで今年1年の英語教育の実践の反省会。何かアドバイスがあればコメント下さい。

 2010年4月5日に教授からの紹介で今の高校での勤務が決まった。
まぁ、いろいろと口説かれて任されたクラスは習熟度で一番下のクラス*1それが後に自分の首を絞めることになるとは思いもしなかった。

1.発問によるReading指導
 管理人は発問に興味を持っている。はっきり言うと、発問によって理解を促すのに最適なものだと思っている。また、そのことによって授業の進行の方法を考えたりすることもできるので積極的に発問は使って行くといいと思われる。発問は生徒の意外性をみることもできるのでなんて素晴らしいんだと思った。それも束の間、生徒の授業アンケートからは「一文、一文訳さないとアホだと分からない。」という意見が多く見られた。

2.部分和訳の徹底
 Readingは本当に一文一の理解だと全体がつかめなかったりする。文を超えた理解、パラグラフを超えた理解をするのが難しくなって来る。しかし、和訳と言う概念は文学の解釈などによく用いられている素晴らしい方法だと考えている。しかし、その手法が横暴しすぎると危ないので和訳は、本当に必要な部分だけに使うことを心掛けていた。
例えば
 When you buy paper towels, they useally come in rolls.という一見簡単な文であるが、生徒に訳させると「ペーパータオルはたいていロールで来ます。」という答えが大半だ。しかし、もう少し自然な訳はないのかと求めることにした。そこで、
でんた「when you buyのbuyは買うよな。じゃぁcomeはどうなる?」
生徒A「売られているですか?と
生徒B「あーなるほど。」
生徒C「いやむかつく・・・」
でんた「むかつくとは・・・」
と会話が成り立つ

3.音読指導の徹底
 本気で音読した生徒は下の講座でも「中学の時より点数が取れた!!」と言ってくれた。その期待に更に答えるために、大学院で勧められるがままに音読指導の本を買って勉強。実践もしてみた。定期考査でも「音読を真面目にしたクラス」VS「音読さぼり気味」クラスの平均点に10点の開きがあると言うことが分かった。音読\(^o^)/*2しかし、つまづいたのはRead and look upのときに生徒がlook upをして音読していないことに気付きRead and look upまでの持って行き方に行き詰った*3*4
 【音読指導の組み立て方】
 ・Listen and Repeat (必要に応じてBackwash読み+音が繋がっている部分は気をつけて発音させる)
 ・Read aloud, listen and repeat (必要に応じてbackwash読み)
 ・Parallel Reading
 ・Read and look up.

  たまにBuzz ReadingをRead and look upの前にはさんだり。Read and look upの後にペア活動などを組み込んでたこともあった。音読指導は教材のテキストに書かれている発音を徹底的にしないといけない。それと、これだけでも生徒は同じテキストを10回音読*5していることになる。
 
他にも、文法指導は動作をくわえたり様々なことをしていたが、はっきりいうと一番いい加減に行っていた面がある。

来年度の目標
・生徒指導
・研究の理論うんぬんよりも生徒を引きつける力をつける。

【授業を組み立てる支えとなった文献】
田尻悟郎.(2009).『(英語)授業改革論』 東京:教育出版.
田中武夫・田中知聡.(2009).『英語教師のための発問テクニック』東京:大修館書店.
安木真一.(2010).『英語力がぐんぐん身に着く!!驚異の音読指導法54』東京:明治図書.

*1:アルファベッドすらままならない生徒が多かった。下手すれば書いているアルファベッドがいい加減な奴もいた。

*2:統計学的には有意ではなかった。チ―ン

*3:それと慣れてきた生徒はlook upの合図を手をたたいてしているときに勝手に手をたたいてタイミングを崩すやつが出てきた

*4:音読指導は、安木(2010)を参考にして組み立てている。

*5:はっきり言うと教師も生徒に音読させるときに動いているので真夏は体重が減るのでダイエットに最適。

管理人の大学院 その1

 地震の中不謹慎であるがブログの更新もさせてもらいます。
 読者の中で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
 
 このブログのリーダーの皆さんは、英語などの言語教育を専攻している。その中には大学院に通われた方、これから通う方、通学中の方などさまざまである。大学院によって特色があってそれぞれの強みがあることが分かっている。たとえば、管理人の知り合いで知る限りは、心理言語学、言語政策、SLA、英語教育実践…など様々なことをやっているみたいだ。
 大学院に入院*1した理由は、単純な理由で。理論と実践の橋渡しをするためである。理論はたくさんあるが、それをどのように形にしていくために、大学院に入ることにした。
 管理人が通っている大学院は、主に現役の先生方が自らの授業改善のためであったり、「英語教育」に記事を投稿した先生方が大学院に更なる発展のために通っている。もちろん、学部から上がってきた学生にも若干なりとも対応している。管理人は、ストレートマスターなので教職経験が全くない。その中で何をしているかは、大雑把にいうと以下の通り

これから、いくつかの記事に分散して管理人が大学院で研究、勉強していることを紹介したいと思います。

1授業観察
 最初のうちは、授業の担当の先生がコレクションとして持っているビデオの中の授業を観察して、批判をするというものである。後半になると、授業を受け持っている受講生が自分の授業を提供する。その時間は苦痛でしかない。*2まぁ、公開処刑のようなものだ。受講生からの批判・コメント、担当の先生からのダメだしではなくて授業改善のためのコメントを貰ってそこから自分の授業を改善するためにも出来る。もちろん、他人にダメだしをすることによって自分の授業改善にもつながると言うわけだ。
2教材開発
 これは、教授のこだわりが出ている授業である。この授業も2種類あって、主に文法指導向けの教材を作成する授業である。うちの大学院では、すぐに使えるものとしてBill VanPatten(199?, 2003)が提唱したインプット処理による教授法(Processing Instruction)をベースとした教材作成及び模擬授業を受講生がする。この指導法は、明示的指導法の一つである。解決する問題点としては伝統的な指導法で不足するinputの量を豊富にしあとのアウトプットにつなげるという。この指導法では、明示的に新出文法を処理するためのストラテジーを与え…*3である。まず最初は教授が理論の説明をして、そこで教材作成の際の留意点なども入る。そして、教授のデモンストレーションでどのようなフォーマットで教材を作ればいいかが分かる。後は、単位のためにフォーマットをそのまま真似て受講生が任意の文法項目の教材作成を家で各々して教授にメールで提出。その後、一人の受講生が模擬授業であるが、一人で一時間を使うので…ここで言っておかないといけないのはPIでは指導に適した文法項目があるので文法項目の選択ミスや語彙レベルなどを学習者の学年に合わせた教材作成をしていないと教材として成立しない。その部分は教授ににダメだしを食らう。ファイルはまた別のブログで必ずアップします。

 次は、Asherくんが提唱した全身反応法(Total Physical Response)という手法を使った文法指導の教材の開発。授業のベースとなるのはAsher(2009)であるが、その参考参考文献はあまり読めていない。
この授業は受けていない*4が、TPRを授業で取り入れたこともあるが非常に生徒が楽しんで授業に取り組んでいる姿勢が見られる。

 基本的には命令文の指導に使われているのだが、これの応用範囲は非常に広い。
例えば、生徒一人に紙飛行機を折らせて。Look at the boy folding a paper airplane. と連呼
    生徒一人にドアを開けさせて  Look at the door opened by ...kun.     と連呼
生徒一人に紙ボールを投げさせてPick up the ball thrown by ...sab. と連呼
紙ボールを拾わせて Look at the boy picking up the ball thrown by ...san.と複雑な文に持っていくことも可能だ。
KrashenくんもTPRはインプットの量の観点から絶賛している。また、実際に動作をすることによってそれを感覚で覚えることができる。

3英語教育の諸問題と解決
 確か最初の時間は、英語教育の問題として、予習として本文をノートに写させる是非について討論したり、教科書本文の指導で訳読*5で終始してしまっているのが問題点である。それでは、コミュニケーションのためのリーディング指導をすればいいのでは?と思うが、日本には入試という制度がある。そこで、コミュニケーションと入試を両立するためのリーディングの指導法として、我らの師匠が開発した「ラウンド制指導法」*6をその根拠となる理論から実践に移すまでをやっていく。それと、音読指導についての討論及び検討をした。

 これらは授業改善において必要なことであるが一つ一つの段階をしっかりと理解していないと実際に指導に持っていくのが難しい。特に「ラウンド制指導法」は、管理人が4月から教え始めてからしていたが、最初は手際が悪かった。何とか講義や研究会で少しずつ理解して自分のものにしていったという感じである。
 駄文になりましたが 

残りの項目は以下の通り。お楽しみに…
4テストの理論
5評価の理論
6教育哲学
7様々な指導法
8ゼミ
9集中講義


 

*1:周りでそのように言われているから

*2:もちろん授業提供者にとって。観察者は自由にダメだしをその日は精神的に疲れて帰宅する。

*3:下手なことは言えないので。というかあまり理解していない

*4:しかし、教授から受講するのようにとの命令が下っている

*5:

*6:この指導法では同じ本文を様々な角度から見ていく手法である。ラウンド1では段落ごとの(時には本文の)概要をラウンド2では要点を、第3ラウンドでは細部…そこから、音読やアウトプットまで持っていく。詳しい説明はhttp://d.hatena.ne.jp/JCD00620/20081021/p1

第2外国語、第3外国語の学習歴

 管理人は外国語大学出身なので第2外国語が必修となっていた。つい最近は英語学習についての記事を書いたので今度は他の外国語について…
 大学時代は第2外国語として中国語を履修していた。もちろん、興味があって履修したのであるが。それではなぜ興味を持ちだしたかというと、カナダに留学していたときに台湾人の友達と遊んでいてその時にいろいろな中国語を教えてもらって、もっと話せるようになりたいとの憧れから第2外国語選択のときに躊躇なく選んだ。

 第2外国語は週2回で2単位というキツイ科目だった(本来は1科目2単位が多いので)。しかも、それでないと教職免許も降りないので我慢して履修した。もちろん、前からやりたい中国語だったのでわくわくして授業を受けた。週に2回のうちの1回はネイティブの先生がもう片方の時間は日本人の先生が。ネイティブでもそれなりに日本語が話せるので授業の理解には支障がなかった。
 皆さんご存知だと思うが、中国語には4声というイントネーションがある。イントネーションを間違えるだけで意味を取り間違えられるので、maを使って練習したのを覚えている。そこから、個別の子音・母音の練習をした。ネイティブの授業では挨拶の表現などを練習した。自慢ではないが、最初の中国語のテストはクラスで1位という栄光を残した。しかし、だんだん授業の内容が分からなくなってきて、先生の解説もチンプンカンプン、ネイティブの先生の授業の内容と日本人の先生の授業の内容が若干かぶっていたのでネイティブの先生の方の授業は、居眠り。復習を真面目にしていなかった筆者は定着がしているはずなく、テスト前の詰め込み精神で勉強していたのでギリギリ単位を修得できる程度の点数だった。秋学期も確か単位修得ギリギリの点数だった。
 第2外国語は2年生になっても続くのであるが、ココから管理人の中国語嫌いが始まった。これも週2回の授業であるが、片方の時間はまぁまぁ美人な中国人の先生。もう片方は、「ね」、「〜ですね〜」、「え〜」が口癖だったので「ネ」があだ名の日本人の先生であった。
 ネイティブの先生はすごく優しくて学生の顔と名前もすぐに覚えようとしてくれる先生だった。先生が美人という波及効果でテストの点数もいつも80点だった。音読をする時間もあったので飽きることなく授業を受けれた。まぁ、今思えば音読のタイミングは不適切だった。でも、先生が美人でいい先生だったから許せる。
 もう片方の日本人の先生は最悪だった。学生に読めない中国語を音読させて訳させるという手法だった。一応テキストにピンインという記号がついていたが、その先生は音読をし間違えると、イラついた発音を口調で直しだす。管理人は元の発音はできているけど四声をよく間違える。その先生が指摘したことで唯一ためになったので「中国語はリズムです。リズムが良ければ通じる。」それは英語のピッチやストレスにあたる部分言語教育を勉強していて彼の言葉にありがたみを持てた。そして、学生が訳を間違えると公開死刑みたいに10分でもいじめる。1文訳し終わると、彼のどうでもいい話。
たまに何人かの学生が「わかりません」と連続したときは。講義の残り時間が60分だったのに。「こんな講義していても意味がありませんね〜今日は終わりますね〜」とキレ口調。「こんな講義受けても意味がないんだよ。 テストも頑張ったのになぜかギリギリの点数であった。そのせいで中国語へのモチベーションはなくなった。本当に秋学期は日本人の先生の講義が苦痛だった。
そんなこんなで何とか単位を修得した。その後の春休みは、中国に小旅行に行った。自分の片ごとの中国語が通じた
喜びはすごくあった。今でも思うが外国語学習においてのモチベーションは自分が外国語で言うことが相手に通じることだと思った。

第3外国語アラビア語
 
 第3外国語はアラビア語を履修した。他に外国語をやるのもいいと思って。マイナーな言語を勉強したいと思って履修したのがアラビア語。管理人は大学院への進学を意識はしていなかったがGPA3.0を目指していた。単位が取れて、高得点をとれる科目を「〇んなのキ〇ンパス」で検索した
その授業でも、ネイティブ、日本人と週2回で2単位であった。第3外国語でも最初の学期は、週2回の授業を受けないと単位が出ない。しかし、日本人の先生が「全出席すれば80点で評価を出します。秋学期はテストをしません。」という言葉につられて授業を取った。ネイティブの先生もいい感じの先生だったので履修することにした。
 アラビア語は難しかった。まずは、文字から入るのであるが。あの文字が理解できない。受講生のほぼ全員が文字のつなげ方のルールもわからぬまま、日本人の先生は単語や文法の講義をしていた。その地点で授業についていけなくなった。居眠りもしていた。途中でいつもエジプトの文化のことのDVDを見せてくださった。春学期のテストは、それなりにアラビア語っぽく文字を書いておいた。
 ネイティブの先生は授業に黒板にいきなり、汚い字でアラビア語の単語と読み方を書いて、学生にいきなり発音させていた。
一回大阪のアラビア料理のレストランに連れて行ってくれたこともあった。それをきっかけに、受講生同士のつながりができた。そこから授業にいくモチベーションが他の受講生と喋りにいくということにネイティブの先生のテストはOralテストだった。テストの前の講義で自己紹介の表現や出てくる単語を絞って下さったのでそこに絞って勉強をした。テストの方は受講生40人全員が先生と個別でテスト。1人2分のテストであった。しかし、そのテストがいい加減なものだということに気付いた。管理人は「アラビア語で名前を言って」といって「アナエッスミ〜」を言っただけで。先生が"good good"と言って止めてきた。大学の先生が評価を出す紙に数字を書きだして 目の前で95点を付けてくれた。第2、3外国語はネイティブの先生と日本人の先生が出した点数を元に成績がつくのであるが、98点と謎の点数がついた。そこから、アラビア語の授業を舐めだした。
 秋学期のアラビア語の内容は更に高度に。それでも、95点・95点で単位が下りた。
 それ以来英語以外の外国語をやっていないが、機会があれば何かやってみたい。 
 今まで外国語を勉強してきたが、英語学習者の英語が分からない気持ちが少しわかったような気がした。その気持ちを少しでもくみ取れるようにするために英語教師も英語以外の外国語を勉強しないといけないと思う。それで初めて自分の教え方を見直すいい機会になるのではないだろうかと感じる。